当社のコンサルティング手法に、経営壁打ちコンサルティングというものがあります。
壁打ちコンサルティングとは、壁役が相談者の興味関心に目を向け、相手の立場に立ったコミュニケーションにより、信頼関係を構築することで、本音を引き出すコミュニケーション技術です。
相談者の価値観やビジョンを受け止め、問題点を整理し、質問をして、気づきを与えることで、相談者は、自分の考えや感情、悩みの本質が明確になり、やる気と主体的な行動が生まれます。
行動をするサイクルが速く、また、修正するスピードが速いほど、会社の業績が上がる可能性は高くなります。
今は、未来の予測が難しいVUCAの時代と言われており、それは、誰かから正解を教えてもらうということが難しいということを意味します。
私たちは、社長のやる気と主体的な行動を引き出し、理想を実現する社長の壁打ちパートナーでありたいと考えています。
現状維持の会社は必ず衰退する
会社は、現状維持では必ず衰退します。組織を守っていくためには、今より少しでも成長を続ける必要があります。
アインシュタインは、「同じことを繰り返しながら違う結果を望むこと、それを狂気という」と言ったそうです。
今までと違う結果を出したければ、今までとは違う行動を取る必要があります。
そのため、社長の重要な仕事は、毎日の仕事に流されることなく、今までとは違う行動をどう取るか決断するということになります。
ところが、外部のコンサルティングに頼ると、失敗することも少なくありません。
コンサルティングが機能しない理由
以前に社内の雰囲気が悪くて社内カルチャーを変えたいとご相談を頂いたことがあります。
この悩みについて、話を聴き、問題の要素を分解するとA課長とBさんという特定の2人の関係性が良くないという事実が、具体的なエピソードとして出てきました。さらに、これを掘り下げていくと、A課長の部下への対応が関係性を悪化させている根本原因だとわかりました。
このケースの場合には、実際には、どうA課長に対応するかが問題の本質だったわけです。
このように、掘り下げず、最初の情報のみで解決を図ろうとすると、かえって解決が遠のくこととなります。
多くのアドバイザーは、社長の話を聴かず、自分の得意なことを良かれと思って社長に押し付けます。実際には、会社により、抱えている問題点や社内リソースは全く異なるので、「画一的なやり方」を教えるテンプレートコンサルティングには限界があると思います。
社長の経営壁打ちパートナーが必要な理由
![]() | 悩みの解決には、気づいていない悩みの本質を探り、特定することが必要 ところが、社長の悩みの多くは、聞いたり調べればすぐ解決するという単純なことではなく、いろんな要素が複雑に絡み合っていて、自分でもその問題の本質が分かっていないことが殆どです。 壁打ちをすることによって、頭の中で考えていることが、具体的な言葉になり、突き詰めていくと、本来見えていなかった問題の本質が出てきます。 問題解決にあたっては、なぜ?なぜ?を繰り返し、事実を掘り下げ、悩みの本質を特定することが必要です。 |
![]() | 問題解決は、必ず価値観を伴う 問題の解決は、必ずその人の持つ価値観を伴います。そのため、社長の価値観に基づいた問題解決策でなければ、社長の悩みは解消されません。 例えば、アドバイザーが考える最善の手段が、A課長を解雇だったとしても、社長が従業員を解雇することはあり得ないと考えていればこの提案はとても受け入れることはできないでしょう。 アドバイスは、社長の価値観に合うものである必要があるということです。 |
![]() | 押し付けられたくないという深層心理 殆どの社長は、自分でやりたいことを考えることが好きで、人から押し付けられることは嫌いです。 やりたいことを引き出す、気づいていないことを気づかせるということが社長の行動につながります。 |
経理サポート会計事務所が、大切にしていること
当事務所では、特定の解決方法の押し付けではなく、社長のやりたいことを引き出す、気づいていないところを気づかせることを大切にしています。
問題解決技術+コーチング+アドラー心理学に基づくメソッドで、社長の主体性や創造性を最大限に発揮できるようにサポートします。
私たちは、社長の経営壁打ちパートナーとして次の価値観を大事にしています。
社長の思いを大事にすること
会社に活力を与えるために、
従業員がイキイキと働ける環境を作ること
常にお客様視点で課題をとらえること
そして、社長の理想や想いを事業計画やキャッシュフロー予測と紐付けることで、安心して事業運営をしていただき、今の会社を守るために、少しでも成長させて欲しいと思っています。